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何事も基本が大事とはよく言いますが、外壁塗装についても同じことが言えます。それは「下地」が重要だということ。高価で性能も高く、機能性も高い塗料を選んでも下地処理がきちんとなされていなければ、塗料の持ちが悪くなり、高い性能を発揮できないばかりか、通常よりも劣化が早くなるケースも。
そのため、外壁塗装を依頼する際は、下地処理の技術が確かかどうかもきちんと確認したいですね。
さて、この外壁塗装の「下地処理」。どんなことを行うのかをご紹介します!
■なぜ下地処理が重要なのか?
下地処理とは、外壁や屋根などの塗装を施す面をきれいに整える作業のこと。下地処理の質によって塗装の出来栄えが決定すると言っても過言ではありません。また、下地処理は見栄えだけではなく、塗料の性能を十分に発揮できるかどうかにも大きく関わってきます。
■下地処理その1【高圧洗浄】
下地処理でまず行うのが高圧洗浄です。目に見えなくても外壁にはさまざまな汚れが付着しているものです。埃やコケ、チョーキングの粉などは高圧洗浄機で綺麗に洗い流します。作業時間は大体半日から1日ほど。高圧洗浄をした後は、しっかり乾燥させるのも大切なポイントです。洗浄後1〜2日
乾燥期間に充てます。
■下地処理その2【モルタルの場合】
ざらざらしたモルタルの壁では、ひび割れがあることが多いため、パテやシーリング剤で補強をします。また、付着したものがないか、高圧洗浄で落としきれなかった汚れがないかを確認し、汚れを取り除きます。
■下地処理その3【サイディングの場合】
日本で人気の外壁材であるサイディングですが、継ぎ目のゴム製のシーリングが割れてしまっていることが多いため、シーリングの打ち替え、打ち増しを行います。他にクラックがあったり浮いた塗膜を剥がしたりといった処理を行います
■下地処理4【鉄部の処理】
鉄部ではサビや汚れ、傷んだ塗膜を落とす「素地(そじ)調整」と呼ばれる作業を行います。金属部にこびりついたサビや古い塗膜は高圧洗浄でも落とせないことがあるため、行われる作業です。「塗装面を綺麗にするだけではなく、塗料が密着しやすくなるようにあえて表面に傷をつける「目粗し」という作業も同時に行うことがあります。
■下地処理5【木部の処理】
鉄部と同じように「素地調整」を行います。使用している木材の種類、状態によって処理内容は変わります。熟練の職人さんの腕の見せ所とも言えます。傷や凹みがある場合は、研磨して修繕します。また木材は塗料を吸収しやすいため、「目止め」という作業を行なって、塗料が吸い込まれすぎないように処理を施します。
いかがでしたか?
外壁塗装をする前の下地処理だけで、こんなにたくさんの工程があるなんて驚きますよね。
長持ちする外壁は、正しい下地作りから。塗装業者を選ぶ際には費用だけではなく、下地処理の仕方、職人さんの技術力も確認しましょう。
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